ふと気が付くと髪の分け目が薄くなってきたことにドキリとすることはありませんか。
最近では女性でも分け目の薄さを気にしている人が増えているようです。年代についても「若いから大丈夫」とはいえるものではありません。
髪の薄さを放っておいてしまうとどんどん地肌が目立ってきてしまいます。
今回は、髪の分け目が薄い原因と対策についてご紹介していきたいと思います。意外と生活習慣なども深く密接してきますので、ぜひチェックしてみてください。
髪の分け目が薄くなる原因は、決して難しい話ばかりではありません。
日頃から少し意識するだけで、しっかりと対策をとることができます。まずは、分け目が薄くなる原因について知っていきましょう。
髪の分け目が薄くなってしまう根本的な原因は「頭皮」にあります。
髪を植物に例えると「頭皮」は土壌といえます。健康な髪を育むためには、その土台である頭皮の環境もとても重要です。
ですが、頭皮は様々な刺激を受けて負担がかかっている場合が少なくありません。頭皮の血流が良くないと栄養分が髪にも行き届かなくなってしまいます。
頭皮の硬さは血行不良の証拠なので、ぜひ頭皮を触ってみてください。
「いつも同じ分け目」は、なんとなくやってはいけないことだと分かるでしょう。
同じ場所で分け目のクセをつけてしまうと、頭皮の同じ部分ばかりがいつも引っ張られている状態になってしまうため、そこから抜けやすくなってしまいます。これを「牽引性脱毛症」といいます。
さらに、髪が長いとその分の重さが加わってしまうので余計に引っ張られてしまうことになります。
お肌に日焼け止めを塗っても頭皮のことは忘れてしまいがちです。
紫外線を浴びると活性酸素が発生して毛根や頭皮などもダメージを受け、抜け毛が起きやすくなってしまいます。分け目の部分は頭皮が露出しやすい部分になっていますので充分に気を付ける必要があります。
曇りの日でも晴れの日の60%ほどの紫外線の影響がありますので注意しなければいけません。
これらは、思っている以上に頭皮に負担をかけています。
特にシャンプーは毎日のことなので正しい方法で洗うことが大切です。頭皮を清潔に保ち、健康な髪を育むためにも丁寧に洗うようにしましょう。
シャンプーは血行が良くなるマッサージ効果があるため、髪の成長を促すものとしても重要です。
生活習慣の乱れは、髪にもその影響がダイレクトに現れます。
偏った食事はそもそもの髪を作る栄養が補給できていないため、栄養不足につながってしまいます。脂っこい食事ばかりを摂っていると過剰に皮脂を分泌させることになってしまいますので、その皮脂が毛穴をふさいでしまうことも…
髪の成長を促すホルモンは睡眠中に分泌されるため、睡眠不足が続くと髪の成長を妨げることにつながってしまいます。
お酒やタバコは血管を収縮させる作用を持っているため血流が悪くなってしまいます。血流が悪くなってしまうと全身はもちろんのこと、頭皮にも栄養や酸素が運ばれにくくなってしまいます。
また、血行促進には適度な運動も欠かせないため、運動不足が続いてしまうと血行不良となり頭皮に栄養が運ばれにくくなってしまいます。
男性ホルモンである「プロゲステロン」と女性ホルモンである「エストロゲン」。
男性ホルモン「プロゲステロン」は脱毛を促し、女性ホルモン「エストロゲン」は髪を生み出す毛母細胞の働きに関係しています。そのため、この2つのバランスが崩れてしまうと脱毛を促す原因となってしまいます。
女性の場合は出産を経験したり閉経したりすることがきっかけで男性ホルモンである「テストステロン」が増えてしまいます。特に40代以降の女性は髪の薄さについて悩む人が増えてきます。
上記したように男性ホルモンの中には脱毛を促す作用があります。そのため男性は女性以上に若いうちから分け目や前頭部の髪の薄さに悩む方が多いようです。
また、お酒やタバコはホルモンバランスを乱れさせる大きな要因となるため、男女ともに注意が必要です。
美の大敵といわれる“ストレス”。髪や頭皮も例外ではありません。
ストレスがかかると交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうため、血流が悪くなり栄養が行き届きにくくなってしまいます。頭皮にも過剰な皮脂を分泌させてしまうことがあります。
さらに、ストレスはホルモンの分泌にも大きな影響を及ぼし、特に女性ホルモン「エストロゲン」(髪を生み出す働き)はその影響を受けやすいといわれています。
生活習慣やストレスは髪に大きな影響を与えます。若いからといって無関係ということはありません。
年代によってライフスタイルが変わりますし、様々なストレスもかかってきます。
10代後半になると将来の進路を本格的に考える時期に入ってきます。なかには働き始める人もいるでしょう。
社会人になり、親元を離れると生活スタイルもガラリと変わってきます。
新しい生活や挑戦が始まる一方で疲れやストレスも大きくかかってきますので、ふと気が付くと分け目の薄さが気にかかることが出てきてしまいます。
30代に入ると仕事に脂がのってきたり、子育てで奮闘していたりする時期になります。
生活習慣の乱れなども蓄積して、徐々にエイジングの影響が出始めてくるでしょう。
出産をした人は、一時的に髪の成長がストップして薄毛になりやすくなります。
単に生活習慣やストレスだけが原因とはいえない年代に入ってきます。
ホルモンバランスなども変わってきますので、分け目だけではなく全体的に髪のボリュームが気になるように…
特に40代以降の女性は自律神経の乱れから身体が冷えやすく、血行やリンパの流れが悪くなりやすい状態となってしまいます。
分け目が薄くなる原因のなかで生活習慣によるものや頭皮環境によるものは、対策をしっかりとることで改善に導くことができます。
すぐに始められるものばかりなので、やりやすいものから取り入れるようにしましょう。
定期的に分け目を変えることはとても重要です。同じ場所で分け目を作っているとクセになってしまうので気を付けましょう。
まっすぐの分け目ではなく、ジグザグした分け目のほうが頭皮にはやさしいといえます。
また、髪が長いほど重たく、とかしたときに引っ張られてしまうので短い髪型のほうがおすすめです。
プロの美容師に髪型を相談したり、ブローのときに毛足を立たせるようにセットしてもらったりするのも良いでしょう。
なんと頭皮は顔の2倍以上の紫外線が降り注いでいます。帽子もかぶらずに炎天下のなかで過ごしていたら頭皮が真っ赤になっていたということもあります。
頭皮を紫外線から守るには、帽子や日傘、頭皮にも使える日焼け止めなどが効果的です。
肌と同じように頭皮もしっかり紫外線対策をするようにしてください。
これだけしっかり生活習慣を見直すことができたら、髪だけではなく全身の病気の予防にもつなげることができます。ですが大げさなことではなく、髪の健康も全身の健康とつながってくるものです。
いきなり全てを見直すことは難しいですが、少しずつ実践していけるように心がけていきましょう。
食事で栄養をとり睡眠で髪の成長を促すこと、適度な運動や禁煙などで血行を促進していくことが健康な髪には不可欠です。
さらに、休養をとることやリラックスタイムを作ることで上手にストレスコントロールをしていってください。
髪そのものを元気にする「育毛剤」や栄養分を補給する「サプリメント」は髪や頭皮のトラブルに効果的です。
両方を併用すると、頭皮の内側と外側からしっかりトラブルの原因に働きかけることができます。
育毛剤やサプリメントは、どちらもしっかり毎日使い続けないとその効果を得ることができません。最低でも3ヵ月は使い続けるようにしましょう。
頭皮の血行促進や栄養補給を行い、抜けにくい髪へと導く「育毛剤」。健康な髪の毛を育てるので、髪一本一本にもハリコシが生まれます。
また、頭皮状態を改善する働きもあるため、フケやかゆみ、べたつきなどのトラブルにも働きかけてくれます。
なるべく低刺激の育毛剤を選ぶようにすると頭皮にやさしくケアをすることができます。
【サプリメントの代表成分】
バランスの良い食事が大前提ですが、それよりもより効果的に髪への栄養を摂ることができるのが「サプリメント」です。
なかなか忙しくて外食ばかりになってしまう人は、上手にサプリメントを取り入れてみると良いでしょう。ホルモンバランスの乱れが原因となっている人にも効果的です。
注意点として、コーヒーやお酒・タバコなどはサプリメントの働きを阻害させる要因となってしまいますので控えるように気を付けてください。
髪の分け目が薄くなってしまうのは、頭皮への負担や血行不良が根本的な原因となっています。
髪型やシャンプーの仕方、生活習慣など、主に日常的なことが少しずつ頭皮や髪への刺激となっています。できる所から少しずつ改善していけるように心がけていきましょう。
加齢やホルモンバランスによるものが原因となっている場合も頭皮への刺激を最小限に抑えることが大切です。また、育毛剤やサプリメントを上手に活用すると効果的なケアをすることができます。
放置してしまうとより目立ってきてしまうため、気が付いたら早めに対策をとるようにしてください。