「お化粧をして、街に出かけるのが好きになりました。」と語るのは、東京都大田区に住む井田博栄さん。
井田さんが円形脱毛症に気づいたのは21歳の夏。左耳の上あたりに1円玉くらいのハゲを見つけました。お母さんもしばしば円形脱毛になった経験もあり、
「これはきっと遺伝。お母さんだってすぐ直っていたんだから、私もそのうち」
と、楽観視していたそうです。
ところが、右側にも同じような円形脱毛を見つけ、更に抜け毛は広がっていきました。
「たぶん精神的なストレスが原因だったと思います。恋愛関係や職場の人間関係で悩んでいた時期でしたから。」
と当時を振り返ります。
1人暮らしにあこがれて、昼は販売員、夜はお母さんが経営するスナックの手伝いと、ダブルワークで頑張りすぎたことも身体に悪影響を与えていたのかもしれません。